喫茶ポストアポカリプス

よくわからん根っこを煮だした茶とよくわからんペースト状の食い物をアルミの食器で供する。

Кафе постапокалиптический

ケヴィン・スペイシーの件

2週間ほど前にNETFLIXで配信中の「スター・トレックディスカバリー」(以下DSC)が面白い、という話を書いて毎週楽しみにしているところにつらいニュースが届いた。 www.afpbb.com

俳優のケヴィン・スペイシーKevin Spacey)氏(58)が、30年以上前に14歳の少年に対して性的アプローチをかけたとの疑惑について謝罪したことを受け、著名人や活動家らから一斉に怒りの声が上がっている。

その14歳の少年というのが、現在DSCでディスカバリー号の機関主任のポール・スタメッツ大尉を演じているアンソニー・ラップだった。ラップ本人による暴露によって明るみになり、それを受けたスペイシーはTwitterの下記の投稿でラップへの謝罪を示すが、同時に自身がゲイであることを公表した。

謝罪と同時にカミングアウトしたことがスペイシーによるラップへの行いから話をすり替えようとしている、として批判が集中している。

「交渉人」での熱いサミュエルL・ジャクソンとは対照的なスマートな交渉人を演じたスペイシーを観てから、僕は彼のファンになった。「セブン」でのジョン・ドゥのヒヤリとした恐ろしさ、「ハウス・オブ・カード」のフランク・アンダーウッドが野望の階段を登っていく様にハラハラしていた。今年観た映画で確実にベスト3には入ってくる「ベイビードライバー」の中での演技も楽しんでいた矢先のニュースで残念というか、がっかりというか、なんともモヤモヤした気持ちになってしまう。

奇しくもその相手がDSCで好演を見せているラップだというのもモヤモヤに拍車をかける。 元々、完結予定だったと制作陣は語っているものの今回の一件が絡んで次のシーズン6で終了する「ハウス・オブ・カード」にしても、同じくスペイシー主演の「ロビイストの陰謀」にしても、この件のイメージ抜きに観られなくなってしまった。

あまりにモヤモヤして落ちは無いけど、今回はこのへんで。