喫茶ポストアポカリプス

よくわからん根っこを煮だした茶とよくわからんペースト状の食い物をアルミの食器で供する。

Кафе постапокалиптический

ケヴィン・スペイシーの件

2週間ほど前にNETFLIXで配信中の「スター・トレックディスカバリー」(以下DSC)が面白い、という話を書いて毎週楽しみにしているところにつらいニュースが届いた。 www.afpbb.com

俳優のケヴィン・スペイシーKevin Spacey)氏(58)が、30年以上前に14歳の少年に対して性的アプローチをかけたとの疑惑について謝罪したことを受け、著名人や活動家らから一斉に怒りの声が上がっている。

その14歳の少年というのが、現在DSCでディスカバリー号の機関主任のポール・スタメッツ大尉を演じているアンソニー・ラップだった。ラップ本人による暴露によって明るみになり、それを受けたスペイシーはTwitterの下記の投稿でラップへの謝罪を示すが、同時に自身がゲイであることを公表した。

謝罪と同時にカミングアウトしたことがスペイシーによるラップへの行いから話をすり替えようとしている、として批判が集中している。

「交渉人」での熱いサミュエルL・ジャクソンとは対照的なスマートな交渉人を演じたスペイシーを観てから、僕は彼のファンになった。「セブン」でのジョン・ドゥのヒヤリとした恐ろしさ、「ハウス・オブ・カード」のフランク・アンダーウッドが野望の階段を登っていく様にハラハラしていた。今年観た映画で確実にベスト3には入ってくる「ベイビードライバー」の中での演技も楽しんでいた矢先のニュースで残念というか、がっかりというか、なんともモヤモヤした気持ちになってしまう。

奇しくもその相手がDSCで好演を見せているラップだというのもモヤモヤに拍車をかける。 元々、完結予定だったと制作陣は語っているものの今回の一件が絡んで次のシーズン6で終了する「ハウス・オブ・カード」にしても、同じくスペイシー主演の「ロビイストの陰謀」にしても、この件のイメージ抜きに観られなくなってしまった。

あまりにモヤモヤして落ちは無いけど、今回はこのへんで。

ロード・トゥ・シビルウォー(3)アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン

f:id:ozyakko:20150314094413j:plain:w700

ATTENTION!

このエントリは映画館で映画をできるだけ見ようと思ってる人たちの会@MIMOLETTEにご参加で、マーベル・シネマティック・ユニバース(以下MCU)作品をご覧になったことのない方へのガイド記事です。第1弾、第2弾と合わせてどうぞ。

「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」(以下シビル・ウォー)。毎年、大きな盛り上がりと拡大を広げるシリーズの最新作ですが、シリーズ初見の方には少々敷居の高い作品となっている感も否めません。 前回の記事で取り上げた「キャプテン・アメリカ/ウインターソルジャー」(以下「ウィンター・ソルジャー」)と今回の「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」(以下AOU)の2作はシビル・ウォーに直接繋がる重要な作品なので、シリーズ初見の方もぜひ観てもらいたいのですが、時間がないぞという方のために主要キャラクターとあらすじをネタバレ気味に感想を交えつつ紹介します。

アベンジャーズ再び!

監督は「アベンジャーズ」から続投のジョス・ウェドン。 シビル・ウォーの主要人物が活躍するMCUフェーズ2のクライマックスとなる作品です。 以下に本作のメインキャストを紹介します。

アイアンマン

f:id:ozyakko:20160429030828p:plain:w200

本名:トニー・スターク(以下スターク)
特徴:鋼鉄のスーツに身を包む、戦う社長
MCU初登場:「アイアンマン」

演じるのはロバート・ダウニーJr.
アベンジャーズの二枚看板のひとり、パワードスーツに身を包む戦う社長。 今回は、彼が世界を守るために考案したプランが事件のきっかけとなります。

キャプテン・アメリカ

f:id:ozyakko:20160429030827p:plain:w200

本名:スティーブ・ロジャース(以下スティーブ)
特徴:70年の時を超えて目覚めた超人兵士
MCU初登場:「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」

演じるのはクリス・エヴァンス
アイアンマンと肩を並べる、アベンジャーズのリーダー。 「ウインターソルジャー」でS.H.I.E.L.Dが解体された後もチームの先頭に立ってHYDRAと戦います。
彼が持つ盾はアフリカの科学立国、ワカンダでごく僅かに産出するヴィブラニウムを基にした超合金でできています。

マイティ・ソー

f:id:ozyakko:20160429030829p:plain:w200

※シビル・ウォーは欠席の模様
特徴:純粋・奔放な北欧神話の雷神様
MCU初登場:「マイティ・ソー

演じるのはクリス・ヘムズワース ご存知アスガルドの雷神様。手に持つ神の鉄槌「ムジョルニア」はその手に持つのにふさわしい者以外には持ち上げられません。 「アベンジャーズ」シリーズの鍵を握る「インフィニティストーン」の謎を知る重要な役割。

ハルク

f:id:ozyakko:20160429030830p:plain:w200

※シビル・ウォーは欠席の模様
本名:ブルース・バナー(以下バナー)
特徴:ガンマ線の影響で怒れる巨人へ変身した男
MCU初登場:インクレディブル・ハルク

自らの中に潜む緑の巨人を抑えこむ天才科学者。 同じく科学者であるトニー・スタークと共に世界を守るための計画を立てますが…。

ブラック・ウィドウ

f:id:ozyakko:20160516193649p:plain:w200

本名:ナターシャ・ロマノフ(以下ナターシャ)
特徴:S.H.I.E.L.Dの謎の女スパイ
MCU初登場:「アイアンマン2

演じるのはスカーレット・ヨハンソン。 射撃、格闘、諜報、電子戦に長けたS.H.I.E.L.Dの女エージェント。 その出自には暗い過去がありました。

ホークアイ

f:id:ozyakko:20160527003958j:plain:w200

本名:クリント・バートン(以下クリント)
特徴:弓矢の名手
MCU初登場:「マイティ・ソー
演じるのはジェレミー・レナー。
「アベンジャーズ」では一時、ロキの杖により操られ悪の手先となりましたが、自らを取り戻し、アベンジャーズの一員として戦うS.H.I.E.L.Dのエージェント。
その手に持つ弓は状況に合わせて様々な効果の矢を放ちます。

ニック・フューリー

f:id:ozyakko:20160516193651j:plain:w200

特徴:謎多き隻眼のS.H.I.E.L.D長官
MCU初登場:「アイアンマン」
※「シビル・ウォー」では欠席の模様
演じるのはサミュエル・L・ジャクソン

「ウインターソルジャー」以降、地下に潜りながらHYDRAの残党を追う孤高のS.H.I.E.L.D長官。

ヴィジョン

f:id:ozyakko:20160527003955j:plain:w200

特徴:ウルトロンが目指した究極の姿
MCU初登場:本作初登場

演じるのはポール・ベタニー
トニー・スタークのアシスタントA.I.ジャーヴィスとウルトロンの意識が、ヴィブラニウムと有機体の複合ボディに宿った結果誕生した存在。(書いててもよくわかんないな)
めちゃんこつよいぞ。

クイックシルバー

f:id:ozyakko:20140725120759j:plain:w200

本名:ピエトロ・マキシモフ(以下ピエトロ)
特徴:銃弾よりも速く駆け抜ける改造人間
MCU初登場:本作初登場

演じるのはアーロン・テイラー=ジョンソン
東欧の小国、ソコヴィアで生まれた超音速で動き回るHYDRAの改造人間。 ワンダとは双子で、共にスタークを恨んでいます。

スカーレットウィッチ

f:id:ozyakko:20160527003954j:plain:w200

本名:ワンダ・マキシモフ(以下ワンダ)
特徴:念動力、精神干渉を得意とする紅き魔女
MCU初登場:本作初登場

演じるのはエリザベス・オルセン
ピエトロと同じくHYDRAによって改造された結果、精神干渉と念動力を手に入れました。 原作では彼らはXMENシリーズのミュータントなのですが、XMENの設定は20世紀フォックスが映画化権を保持したままなので、MCUでは改造人間とされています。 シビル・ウォーではソニー・ピクチャーズが映画化権を持つスパイダーマンも登場するため、いずれ他のXMENキャラも共闘する日が来ることを祈るばかりです。

ウルトロン

f:id:ozyakko:20160527003956j:plain:w200

特徴:アベンジャーズの生み出した脅威のロボット
MCU初登場:本作初登場

演じるのはジャック・スペイダー。
射撃、格闘、諜報、電子戦に長けたS.H.I.E.L.Dの女エージェント。ニューヨークでも、アベンジャーズの一員として活躍します。

バロン・ストラッカー率いるHYDRAとアベンジャーズの戦い

「ウインターソルジャー」の一件でS.H.I.E.L.Dが解体されてからアベンジャーズはHYDRAの残党退治のため、各地で戦っていた。 そして、最終局面として東欧の小国、ソコヴィアにあるHYDRAの拠点に攻め込むアベンジャーズ。そこにいるのはHYDRAの幹部、バロン・ストラッカー。彼は「アベンジャーズ」でソーの弟、ロキが手にしていた杖を手に入れ、その力を兵器利用していた。 ロキの杖の力で守られたHYDRAの要塞に攻め込むアベンジャーズの前に、スタークの会社の爆弾で両親を亡くした改造人間の双子、ピエトロとワンダが立ちはだかる。 辛くも勝利を収め、ストラッカーを取り押さえたアベンジャーズだったが、スタークは ワンダによって、アベンジャーズと世界が滅ぶ暗示を見せられ、平和を守るためには更なる力が必要だとの考えを深めるのだった…。

新たなる脅威、ウルトロン

ロキの杖を奪還したアベンジャーズはニューヨークにある拠点、アベンジャーズタワーへ戻り、スタークはソーの故郷、アスガルドに保管されるまでの間にロキの杖を解析する。 ロキの杖を解析する中で、パワーの源である宝玉の中に高性能の人工知能を見つけたスタークはそれを彼の作ったロボット軍団、アイアンレギオンに組み込むことで平和を維持する、「ウルトロン計画」を実行に移そうとする。

平和維持プログラムとして目覚めたウルトロンはネットに接続し、様々な情報を一瞬で学び取り、世界平和を維持するためにはアベンジャーズを滅ぼし、自らが人類を進化に導くべきだとの結論に達し、目前の邪魔になるスタークのアシスタントA.I.ジャーヴィスを破壊し、アイアンレギオンを操りアベンジャーズタワー内で反乱を起こす。 アベンジャーズはなんとかウルトロンを撃退するも、そのうちの一体にロキの杖を奪われ、逃してしまう。

悪夢に苦しむアベンジャーズ、そしてワカンダの決闘へ。

ロキの杖を手に入れ、ソコヴィアに残ったHYDRAの要塞に居を移したウルトロンは平和を維持するため、アベンジャーズを倒す助けがほしい、とスタークに恨みを持つピエトロとワンダを仲間に引き入れるのと同時にHYDRAが残したロボット軍団を改造し、自らの分身を増やしていく。

更に強力な身体を手に入れるため、ウルトロンはワカンダでごく僅かに産出されるヴィブラニウムを裏で捌く武器商人との取引に臨む。 取引現場の廃船場に駆けつけるアベンジャーズとウルトロン、ピエトロ、ワンダが激突する。 優勢に思われたアベンジャーズだったが、ワンダの精神干渉により悪夢に苦しむことになり、ウルトロン一行を取り逃がしてしまう。

そしてブルース・バナーもワンダの手により錯乱し、ハルクへと変身、暴走した状態でワカンダ市街で破壊の限りを尽くす。 スタークは衛星軌道上に隠した巨大パワードスーツ、ハルクバスターを装着し、ハルクと戦い、激戦の上でハルクは正気を取り戻すがそれまでの被害はあまりにも大きすぎた。 シビル・ウォーに繋がるポイントとしてここは押さえておいたほうが良いでしょう

ウルトロンの欲する、究極のボディ

ヴィブラニウムを手に入れたウルトロンは究極のボディを求めて、バナーの友人であり、人工皮膚研究の第一人者、ヘレン・チョ博士の研究所を襲う。 ロキの杖で操られたチョ博士は人工クレードルを使い、限りなく人体に近い構造と、強靭なヴィブラニウムの両方の特性を備えたボディを作り上げる。そしてウルトロンはロキの杖についていた宝玉の中から、神秘の力を持つインフィニティストーンのうちのひとつ、マインドストーンを取り出し、その額に埋め込む。 ウルトロンがその意識を新しいボディに移し替える途中で、ワンダはウルトロンの人類滅亡の計画を知り、驚愕する。

ウルトロン一行を追ってソウル市内に駆けつけたスティーブ、クリント、ナターシャは市街地を駆け抜けながら、ウルトロンと戦い、ウルトロンの新しいボディの入ったクレードルを奪還しクリントはスターク達が待つアベンジャーズタワーにクレードルとともに飛び立つ。 しかし、鉄道が脱線し、それをスティーブが止めようとする間に、ナターシャがウルトロンに連れ去られる。 鉄道の脱線を食い止める中で、ピエトロとワンダはスティーブに力を貸すのだった。

アベンジャーズタワーに届いたクレードルはスターク、バナーの手で解析が進んでいた。 このままでは完全にウルトロンの意識がダウンロードされてしまう。それを防ぐためにスタークが考えた方法とは、破壊されたと思われていたがネット上に隠れていたジャーヴィスの意識をボディに植えこむことだった。

合流したスティーブ、ピエトロ、ワンダはまたスタークの独断により脅威の存在になりかねないとして反発する。 仲違いを始めるスターク、スティーブ達の前に、帰還したソーが割って入り、雷のエネルギーをクレードルに注ぎ込む。そして、クレードルの中に眠っていたボディが目覚める。 彼の名はヴィジョン。敵なのか、味方なのか、誰もが疑念を抱く中で彼はソーだけが持つことを許されたムジョルニアを拾い上げてみせる。 そして、自らと同質の存在のウルトロンを滅ぼしたくはないが、彼が人類を滅ぼすのなら致し方無い、とアベンジャーズに参入するのだった。

ソコヴィアの決戦、新生アベンジャーズへ。

囚われていたナターシャが出した暗号をクリントが突き止めた結果、発信源はソコヴィアの要塞だった。 いよいよウルトロンとアベンジャーズの最終決戦が始まる。

順調にウルトロン軍団を倒し、優勢に思われたアベンジャーズだったが、ソコヴィアの地中奥深くにはヴィブラニウムでできたコアを中心とした巨大な噴射装置が仕込まれており、ソコヴィアの土地全体が住民もろとも空中へと上昇していく。 ウルトロンは上昇させたソコヴィアを落下させ、人類を滅亡させようとしていたのだ。かつて恐竜を絶滅させ、地球に氷河期を迎えさせた隕石のように。

スタークは、人類滅亡を回避するにはソコヴィアを上空で破砕するしかないとの結論に達するが、このままではソコヴィアの住人を犠牲にすることになってしまう。 そこに新たに完成した空中空母ヘリキャリアに乗って復活したS.H.I.E.L.Dとともに現れたフューリー長官が現れる。

迫り来るウルトロン軍団を倒しながら住民を避難させるアベンジャーズ。しかし、子供を避難させるクリントの前にウルトロンが戦闘機から機銃を放つ。目にも留まらぬ俊足を持つピエトロは二人をヘリキャリアに届けるが、銃撃を受け息絶える。

そのまま戦闘機ごと逃げようとするウルトロンをハルクが引きずり出す。

落下を始めてしまったソコヴィアのコアに、スタークとソーは自らのエネルギーを放つ。

超能力でピエトロの死に気づいたワンダは悲しみと怒りの全てをウルトロンにぶつけてそのまま佇んでしまう。

爆発、崩壊を始めるソコヴィアからヴィジョンがワンダを助け出す。

ハルクはナターシャの静止も聞かず、戦闘機で何処かへ去っていくのだった。

こうして、多くの犠牲を払いながらもウルトロンの脅威から世界を守ったアベンジャーズ。 スティーブは、ニューヨーク北部に新たに出来上がったアベンジャーズの拠点で、新しいメンバーを招集するのだった。

とまぁ最後ものすごく早足でしたが「エイジオブウルトロン」のあらすじをご紹介しました。 皆様が素敵なMCUライフを送られますように! そしてシビル・ウォーを語り合いましょう!

ロード・トゥ・シビル・ウォー(2)キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー

f:id:ozyakko:20160523004404j:plain:w700

ATTENTION!

このエントリは映画館で映画をできるだけ見ようと思ってる人たちの会@MIMOLETTEにご参加で、マーベル・シネマティック・ユニバース(以下MCU)作品をご覧になったことのない方へのガイド記事です。第1弾と合わせてどうぞ。

「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」(以下シビル・ウォー)。毎年、大きな盛り上がりと拡大を広げるシリーズの最新作ですが、シリーズ初見の方には少々敷居の高い作品となっている感も否めません。 この記事で取り上げる「キャプテン・アメリカ/ウインターソルジャー」(以下「ウィンター・ソルジャー」)と次回の「アベンジャーズ/エイジオブウルトロン」の2作はシビル・ウォーに直接繋がる重要な作品なので、シリーズ初見の方もぜひ観てもらいたいのですが、時間がないぞという方のために主要キャラクターとあらすじをネタバレ気味に感想を交えつつ紹介します。

キャプテン・アメリカと過去の亡霊との戦い

70年の眠りから目を覚まし、スーパーヒーローチーム「アベンジャーズ」とともにキャプテン・アメリカスティーブ・ロジャース(以下、スティーブ。演、クリス・エヴァンス)は 監督はシビル・ウォーと同じく、アンソニー&ジョー・ルッソ兄弟。 以下に本作のメインキャストを紹介します。

キャプテン・アメリカ

f:id:ozyakko:20160429030827p:plain:w200

本名:スティーブ・ロジャース
特徴:70年の時を超えて目覚めた超人兵士
MCU初登場:「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」

演じるのはクリス・エヴァンス
第二次大戦中、「超人兵士」計画(S.S.R)の産物である超人血清でスーパーパワーを手に入れたヒーロー。 「アベンジャーズ」のニューヨーク決戦以降もS.H.I.E.L.D.に籍を置き、テロリストと戦います。 70年ぶりに目覚めた現代社会になれる一方、秘密の多いS.H.I.E.L.D(もとい、フューリー長官)に反発を覚えることもしばしば。 そんな中で「ウィンター・ソルジャー」の物語は幕を開けます。

ブラック・ウィドウ

f:id:ozyakko:20160516193649p:plain:w200

本名:ナターシャ・ロマノフ
特徴:S.H.I.E.L.Dの謎の女スパイ
MCU初登場:「アイアンマン2

演じるのはスカーレット・ヨハンソン。 射撃、格闘、諜報、電子戦に長けたS.H.I.E.L.Dの女エージェント。ニューヨークでも、アベンジャーズの一員として活躍します。

ニック・フューリー

f:id:ozyakko:20160516193651j:plain:w200

特徴:謎多き隻眼のS.H.I.E.L.D長官
MCU初登場:「アイアンマン」 ※「シビル・ウォー」では欠席の模様 演じるのはサミュエル・L・ジャクソン
キャプテン・アメリカ、アイアンマン、マイティ・ソー、ハルクの4人を集め、アベンジャーズを結成した司令官。「アベンジャーズ」でのニューヨーク決戦以降、増大するテロへの脅威に対して彼が発案した「インサイト計画」を巡って「ウインター・ソルジャー」の事件が起きます。

ファルコン

f:id:ozyakko:20160516193650p:plain:w200

本名:サム・ウィルソン 特徴:自由自在に空を飛ぶキャプテンの新しい相棒
MCU初登場:キャプテン・アメリカ/ウインター・ソルジャー

演じるのはアンソニー・マッキー。 本作で新しく登場したキャプテン・アメリカのサイドキック。 翼のついたジェットパックで空を自由に飛び回ります。

アレクサンダー・ピアース

f:id:ozyakko:20160523004405j:plain:w200

特徴:フューリー長官旧知のS.H.I.E.L.D理事 演じるのはロバート・レッドフォード
フューリーとはかつてボゴタで起こった人質救出作戦以来の仲。 彼とともに「インサイト計画」を推し進めますが、そこには彼の別の目的がありました。

ウインター・ソルジャー

f:id:ozyakko:20160516193652p:plain:w200

本名:バッキー・バーンズ
特徴:HYDRAに改造された謎の暗殺者 MCU初登場:キャプテン・アメリカ/ウインター・ソルジャー

演じるのはセバスチャン・スタン。
過去50年で起こった20件以上の事件に関わった謎の暗殺者。 その正体は、かつてスティーブと共に戦った親友、バッキー・バーンズ。 第二次大戦中に谷底へ落ちて死んだと思われていた彼はHYDRAに改造・洗脳されウィンター・ソルジャーとなっていたのでした。

「アベンジャーズ」以降のキャプテン・アメリカとS.H.I.E.L.D

ニューヨーク決戦以降もS.H.I.E.L.Dに籍を置いていたスティーブは日課であるリンカーン記念館前のランニング中に退役軍人のサム・ウィルソンと出会い、交流する。(ここでのスティーブのメモには彼がこおりづけになっている間の世界のことが書きつけられていて面白い。) そこにブラック・ウィドウが現れ、事件を知らせる。

舞台は変わってインド洋。 S.H.I.E.L.Dが保有する衛星打ち上げ船がテロリストによって占拠され乗組員が人質になる。 ガンシップから身ひとつで降下して船体を駆け抜けながらテロリストをやっつけていくスティーブをロングで捉えたシーンがパルクール風で実にカッコイイ。 隊長ラムロウ率いるS.H.I.E.L.Dの実働部隊「ストライクチーム」とブラック・ウィドウと共に船と人質を奪還するスティーブ。 ブラック・ウィドウはフューリー長官から密命を受け、船からデータを盗み出していた。

ワシントンDC、S.H.I.E.L.D本部「トリスケリオン」。 ここでインド洋での密命に関してフューリー長官を問い詰めるスティーブは、3機のヘリキャリアと人工衛星による監視網により、テロリストを遥か上空から監視、排除する「インサイト計画」の存在を彼から明かされる。 全世界の人類に銃口を突きつけるのか、と反発するスティーブはかつての自分と仲間達の活躍を残した展示会を訪れる。 そして、病床にあるかつての最愛の人、ペギー・カーターのもとを尋ねる。

ここでの強大な体制への疑念と自由を重んじるスティーブの姿勢は原作のシビル・ウォーでスティーブが象徴する立場を表していて、既に「シビル・ウォー」のテーマが織り込まれている感じがします。

重なる疑念、そして事件勃発

ブラック・ウィドウがインド洋で手に入れたデータから、「インサイト計画」の確実性に疑念を持ったフューリーは、副官のマリア・ロスと落ち合うためにワシントンDC市街で車を走らせる途中で警官に扮した武装集団に襲われる。車に仕込んだ武装で敵から逃れるフューリーの前に金属製の左手を持つ男が現れ、車を爆破するが、フューリーは間一髪逃れる。
ここに出てくるフューリーの車載A.I.の一癖ある物言いはおそらく「アイアンマン」のスタークが作ったものなんだろうなぁと思わせる。

怪我を負ったフューリーはスティーブのセーフハウスに身を寄せ、S.H.I.E.L.D内部に敵がいることを告げたところを金属製の左手を持つ男に狙撃される。隣室の住人を装いスティーブの警護にあたっていたエージェント31が駆けつけ、スティーブは狙撃犯を追うが、逃げられる。

そして治療も甲斐なく息を引き取るフューリー。 彼を撃った銃の特徴から、ブラック・ウィドウは狙撃犯が謎の暗殺者、ウィンター・ソルジャーであることを確信する。

フューリーの死後、彼がテロリストを雇って衛星打ち上げ船を襲わせていたことを示す証拠が見つかり、S.H.I.E.L.D内部に黒い影が広がる。 その影を払拭しようとするようにピアース理事は「インサイト計画」の実行を採択する。

S.H.I.E.L.D本部のエレベーター内でストライクチームに拘束されそうになったスティーブは危機を脱してブラック・ウィドウと共に逃走する。フューリーが遺したデータの謎を解き明かすために。

S.H.I.E.L.DとHYDRA

ストライクチームの追跡をくぐり抜け、フューリーが遺したデータの出処を突き止めたスティーブとブラック・ウィドウはかつてスティーブが超人兵士となるための訓練を受けた基地へたどり着く。その地下にあったのは、ペギー・カーターや”アイアンマン”、トニー・スタークの父、ハワード・スタークらが創設したS.H.I.E.L.D発祥の秘密基地だった。 更にその奥深くで彼らを待ち受けていたのは、膨大な量のテープドライブに自らの知識を記録することで生きながらえたHYDRAの科学者、アーニム・ゾラだった。

ゾラはペーパークリップ作戦によってアメリカへと籍を移し、研究を続けながらS.H.I.E.L.D内部にHYDRAのシンパを増やし続けていたのだ。 その結果、滅びたと思われていたHYDRAはS.H.I.E.L.Dの裏側として大きな力を持っていたことが明らかになる。
ペーパークリップ作戦は実際に行われたナチスドイツの科学者をアメリカに引き入れた作戦。荒唐無稽なヒーローアクションに史実のリアリティを織り交ぜる感じがたまらない。
湾岸戦争イラク戦争もHYDRAの陰謀だったという示唆も入れているあたり、さすがにアメリカに都合良すぎやしないかと思うけど。

HYDRAはゾラもろともスティーブ、ブラック・ウィドウを葬ろうとミサイルを基地に向ける。

明らかになるインサイト計画の全貌、新しい仲間、旧き友

ミサイル攻撃から脱したスティーブ、ブラック・ウィドウはサム・ウィルソンの元へと逃げ延び、助けを求める。 サム・ウィルソンは翼のついたエンジンユニットで自由に空を飛ぶ”ファルコン”として戦列に加わる。

HYDRA側についていたS.H.I.E.L.Dの士官シットウェルを尋問した3人は、表向きはテロリストを排除するための計画である「インサイト計画」が、人類に自ら自由を放棄させ、世界統治を果たす為、HYDRAにとって都合の悪い人物を一挙に抹殺する計画であることを告白させる。
ここでシットウェルと共に出てくるいかにも悪そうな議員は「アイアンマン2」でスタークを公聴会で問い詰める議員。やっぱり悪人だったか、と爆笑した。

HYDRA、そしてピアースの陰謀を止めるために急ぐ3人をウィンター・ソルジャー率いる武装集団が襲う。市街戦の中で対峙するスティーブとウィンター・ソルジャー。そして、スティーブはウィンター・ソルジャーの正体が大戦中に死んだと思われていた親友、バッキー・バーンズであると知る。

ストライクチームによって拘束されるスティーブ、ブラック・ウィドウ、ファルコンだったが、マリア・ロスの手引により、実は生きていたフューリーと合流を果たす。

反撃、そして「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」へ

インサイト計画に使われる3機のヘリキャリアを無効化するためにスティーブ達はS.H.I.E.L.D本部に乗り込む。 陰謀がフューリーに知れたピアースはスティーブと出会ったことで洗脳が解けそうになったウィンター・ソルジャーを再洗脳し、スティーブ達の阻止へと向かわせる。

ヘリキャリアの中で対峙し、死闘を繰り広げるスティーブとウィンター・ソルジャー=バッキー。 辛くも勝利したスティーブは全てのヘリキャリアのコントロールを奪還し、互いを攻撃、破壊させる。 ヘリキャリアの内部で残骸に挟まれたバッキーを救い、スティーブは力を使い果たす。 川に沈んでいくスティーブを助け、バッキーはどこへともなく去っていく。 ヘリキャリア内の死闘を最初に観た時、スター・ウォーズ/帝国の逆襲を思い出した。ヘリキャリアの武器、ファルコンの空中アクションも観モノ。

HYDRAと表裏一体であったことが明らかになったS.H.I.E.L.Dは解体され、フューリーはHYDRAの残党を倒すべく全てを捨ててヨーロッパへ発つ。回復したスティーブはファルコンとともにバッキーの過去を探る。

というわけで、(2)はこの辺で。(3)では「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」のあらすじを紹介しながら、残りのシビル・ウォーの登場人物を紹介します。間に合え!