喫茶ポストアポカリプス

よくわからん根っこを煮だした茶とよくわからんペースト状の食い物をアルミの食器で供する。

Кафе постапокалиптический

五目炒飯、玉子先に炒めるか後から炒めるか

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予告編が出たときから楽しみにしていたNETFLIX「ザ・シェフ・ショー〜だから料理は楽しい!〜」の配信が始まった。

この番組のホストを務めるのは「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」の監督、ジョン・ファヴローと同作の監修を務めた韓国焼き肉風タコスのフードトラック「Kogi」で成功を収めた韓国系アメリカ人のシェフ、ロイ・チョイの二人。「Kogi」については同じNETFLIXのアグリーデリシャスのタコスの回で紹介されているのでぜひこれも見てほしい。

ファヴローが監督・出演した「アイアンマン」やその他MCUシリーズの出演者も含むゲストが多数登場し、料理を楽しむ。

1,2,3回目は予告の通り、ロバート・ダウニーJrやトム・ホランドなどMCUメンバーが続々登場するのでもう実質「アイアンマン4」でとても楽しい。(アベンジャーズのシャワルマ屋の成功版と思いねぇ。)

さて、ここでタイトルの話に入ると、6回目に前述のアグリーデリシャスのホスト、NYのラーメン店「momofuku」のオーナー、デイヴィッド・チャンが登場するけれど、その前にファヴローとチョイがチャーハンを作っている。

写真はその前の回でロバート・ロドリゲスがピザ生地に(!)していたカリフラワーのごはん。 見ていて衝撃を受けたのが、玉子を最後に入れていること。

僕は昔から、チャーハンを作るときには玉子は最初に炒めるものと教わってきた。煙が立つほど熱した油に玉子をジューッ!そして、手早くごはんと絡める。

ところがファヴローも料理のプロのチョイも玉子は最後に入れている。 これは、二人がアメリカ人だからなのか、それとも韓国式のやり方なのか、初めて見るやり方なので大変興味が湧いている。

他にも紹介されている料理はどれも新鮮に映る作り方。 なかなか、オーブンを使ったり大きな塊肉をミキサーで仕込んだつけダレで寝かせたりというのは真似できないけれど、変わったテイストの料理は見ていて楽しいし、献立に取り入れることを想像するとワクワクする。

人が料理を囲んでワイワイ、あーだこーだ言ってるのを見ていてエンターテイメントというのが、NETFLIXのフードドキュメンタリーの良さだなーと改めて思う。

なぜか「シェフ(以下略)」はNETFLIXで配信されていないのでAmazonPrimeで観ましょう。

※2019.6.16追記 NETFLIXでも配信始まったので観ましょう。

仮面ライダー、ゲーム・オブ・スローンズから見る決闘裁判の話

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台風24号の接近に伴い、どこにも出かけられなかった週末、Amazonプライムで「仮面ライダーディケイド」を観ていた。 仮面ライダークウガから始まる平成仮面ライダーシリーズの10作目、主人公ディケイドがこれまでの9作のライダーの登場するパラレルワールドを旅する話。

元々演じていた役者が出られなかったりといういろいろな事情から、ほとんどのライダーの配役が変わっており、世界観も元の作品とは異なっている。折返しとなる15話まで観ている中で特に面白かったのが、「龍騎の世界」を描いた6話、7話だった。 元々の仮面ライダー龍騎のストーリーは鏡の中の異次元世界、ミラーワールドで13人の仮面ライダーが最後の一人となるまで戦うバトルロイヤルものだった。

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このディケイドでの龍騎の世界は複数のライダーがミラーワールドで戦うという設定はそのままに、ライダーとライダーの戦い、ライダーバトルが裁判制度に組み込まれているのが面白い。殺人などの事件が発生し、容疑者が逮捕されると、原告、検察側と被告、弁護側に別れてその代理人となるライダー同士がライダーバトルが行われ、勝ったほうが判決を下すという。

これは当時話題となった裁判員制度もネタ元らしいけど、どっかで観た話だなぁと思った。 ゲーム・オブ・スローンズのシーズン1第6話「黄金の冠」の中で高巣城で行われた決闘裁判だ。 先代の王の手にして高巣城の主、ジョン・アリンやスターク家のブラン暗殺の容疑を掛けられたティリオン・ラニスターはアリンの妻ライサへ決闘裁判を申し出る。ライサの代理人はアリンに仕えた騎士、ティリオンの代理人は流れ者のブロン、果たしてその決着は…!という話なのだがこの決闘裁判、要は決闘をして勝った方には神の加護があるからしてその言い分というのは正であるというなんともぶっ飛んだ制度。
そしてこの決闘裁判、ちょっと調べてみたら実際に中世ヨーロッパで行われていたものだという。

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てっきり高巣城のギミックを活かしたオリジナルの制度なのかと思っていたらそこはゲーム・オブ・スローンズ、しっかり史実が元ネタになっているのが面白い。(他にもウォールとか)

どれもこれも並走しているせいか、完走できている作品は少ないのだが思いもよらぬところから共通点が見つけられたりするのもこれまた面白い。

昼メシ前のスター・デストロイヤー

最近、プラモ熱が再燃してちょいちょい作っている。置くスペースの問題もあってチマチマしたサイズのものをチマチマ組んではチマチマ塗っている。 このスター・デストロイヤーより先に現在、アニメ放映中のポストアポカリプス漫画「終末少女旅行」の影響でケッテンクラートのプラモを作ったりしたけどお手軽で面白かったのでこちらを先にご紹介。スター・デストロイヤーはスターウォーズシリーズに出てくる銀河帝国の宇宙戦艦。EP4の冒頭に出てくるアレ。ローグワンにもガッツリ出てたアレ。

昔、理科実験室にあったような箱マッチぐらいの箱

まぁ小さい箱なので中に入っている部品も小さいのだけれどパーツの数はかなり少ないのでサクサクサクッと作れる。 昔はパーツが少ないとその分、部品のモールドがショボかったりするんだけれど、このシリーズのは良くできていて角がパキッとしている。

まっしろ

だいたい30分もあればこのように手のひらに乗るサイズの宇宙戦艦が出来上がる。
ただしご覧の通り、真っ白ではつまらないので、ここで色を塗っていく。
普通であれば色分けされていない部分ごとに塗っていくのだけれど、このスター・デストロイヤーはグレー一色なので今回はMr.ウェザリングカラーのマルチブラックだけで塗っていく。
元々はウェザリング(汚し塗装)用に作られた塗料なので墨入れ(立体感を増すためパーツの溝の部分だけに流し込む)したり、機械の部品の汚れを再現したりする為に部分的に使うものなのだけれど、今回は面相筆に含ませてから全体的にベロベロベローと部品全体を塗っていく。塗料を乗せたら今度は綿棒でサッサッサッと拭うと、溝にしっかり墨が入るだけでなく本体もいい感じにグレーになってくれる。 あと、このウェザリングカラーが良いのはシンナー的な嫌なニオイが全然しないところ。ご家庭のコタツでも作れるんではないか。

これが

これ塗ると

こうじゃ。

この作業が途中工程の写真撮り忘れるぐらい楽しい。塗り過ぎたら綿棒に薄め液を含ませて拭う。そしてまたベロベロベローだ。
全体的にいい色になったら眺めてうっとりしましょう。

こうじゃの俯瞰

見えますか、このノズル、ノズル、溝、溝、溝

細かいモールドが浮き立つ様は、岩の中から掘り出された恐竜の化石のようでテンションアガる。
だいたい2時間ほどの昼メシ前の時間で仕上げてしまった。
模型ファンでなくても、ぜひスターウォーズファンには触って欲しいプラモ。

今宵はここまでに。